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◼️VILLA COUCOU（吉阪隆正）
デザインの密度が高すぎて、ただただ感心する。工夫を発見するのが楽しい。
大味で造形優先の建築かと想像していたら、雨に対するディテールもしっかりしていて、開口部もバリエーションに富んで全てにおいて工夫があり、縁を切って軽く見せたり、全てにおいて唸る工夫と一手間を感じる。
吉阪さんがコルビジェの造形を消化し切って、彼だからこそ出てきた愛らしさ、人間らしさが加わった造形を、丁寧なディテールでまとめている。
近年、シンプルで線が少ないのが良い建築とされているが、そうした文脈に乗らない、こんなに生命力があって愛らしい建築を見ると、勇気をもらえる。
この建築を残して公開して下さった鈴木京香さんに感謝しかない。非常に丁寧に改修・復元しているので、かなり持つだろうし、2,300年後に国宝になっておかしくない。
